冬はつとめて

人生は勢い。ここはわたしの箱庭。

浮き足

出勤時、電車が苦痛で苦痛で仕方がない。

都内ほどの満員電車では全くないから、きっと満員電車民にとってみれば「なにをたわけたことを…」って具合なんだろうけど、いやなものはいや。

という愚痴を、ブログ再開前から使い始めたmuuteっていうアプリに書くようになった。AIでお気持ちを分析してくれる(詳しくはよくわからん)みたいで、何週間かやったところ、

◯私は「休日」に「嬉しい」を感じていて、

◯私は「交通機関」に「イライラ」を感じている

ことを指摘してもらった(もうちょっとこまめにちゃんとすればもっと有意義な指摘がもらえると思う)。

あわせて対処法も教えてくれて、帰ったらすることを用意して 帰宅の楽しみを作っておくといいですよ、とのこと。

 

行きも帰りも嫌なので、仕事中をわくわくさせようと思って、デスクワークにフィットしそうな服を帰りに買った。

洗濯をして翌週着た。満を辞して着た。結構いろんな人に、前日から「新しい服買ったんです」って言った。

新しい服を着た日、とっても着心地が良くて嬉しくなった。いいの選べたぞ〜。服にはサイズがあるという前提を忘れて 色を選んだだけで手前からとってしまい、レジの店員さんに「サイズの確認をご一緒にお願いします」と言われたときにはっと気づいたが時すでに遅しで店員さんに「Mサイズが一点と、L…サイズ…が一点でよろしいですか…?」と言われてしまい、平謝りしてSサイズにしてもらった苦い思い出が蘇るが、その甲斐あった、いいの選べたぞ〜!

 

わたし今日、いけてるの。という気分のまま会社について、同僚に「新しい服?」と言われて恥ずかしくなってそっけなく「うん、そうだよ〜」としか言わなかったけど、新しい服です、わたしのファッションなんぞ1mmも興味ないだろうに気付くだなんて周りをよく見ているね、さすがだね!120点あげちゃう!って内心では思ってました。

 

1日、腕まくったりまくらなかったりでるんるん楽しんで仕事してた(ちゃんと仕事をした!)ところ、急に手が痛くなった。

痛いところを見ると、青いインクがついていた。

このインクの色には見覚えがある、わたしがいつも首からぶら下げてるIDカードのひもに引っ掛けてるペンの色だ。ジェットストリームの3色ペン。

ペンを見た。

いつも通りIDカードの紐を蹂躙するように、ペンはちゃんとひっかかっていた。青の芯を出しながら。

その下の服が目に入ってきた。

青い線が数本、シャッ、シャッ、と書き込まれていた。

とても悲しい。