冬はつとめて

人生は勢い。ここはわたしの箱庭。

希望に満ち溢れた足どり

万年筆、意外にも姪っ子が気に入って常用しているようなので、あげることにした。

自分用に一本、さらにインクボトルも合わせて買うことにした。

街に出てカクノを買い、そこから万年筆インクの取扱いが多いお店をはしごする、という計画を布団の中で立てた。

 

そして朝。インク沼にどっぷり浸かれるように、洗濯をして布団乾燥機までかけた。片付けもしたし、お弁当箱も洗った。

ばっちり。

それぞれのお店の開店時間を調べた結果、昼一番に出かけることにした。

腹ごしらえをして、いざゆかん。

2駅分歩いて電車に乗り、サクッと選んでカクノをお買い上げ。

万年筆らしいのは中字だけど、手帳にはいささか太すぎる。極細はカリカリしすぎるし、インクの特長が出にくい気がする。結局、真ん中の細字。前回と同じ。本体の色は黄色にした。明るくて、なんやかんやどんな色とも合う気がする。

 

さて、それでは本日のメインの、老舗文具屋さんへ。一駅分ちょっと、くらいを歩いた。定期券の関係で。同じお金を使うなら、インクに費やしたいので。

 

歩いてる時、なんとなく新しい曲が聴きたくて、Apple Musicの日本トップ100みたいなプレイリストを流した。ほとんど知らん曲だった。数少ない知ってた曲は、『あー、姪っ子うたってたわ…』っていう感想だった。その中で、Adoの『うっせぇわ』じゃないやつ、『踊』って曲は繰り返し再生してしまった。歩くテンポにも奇跡的にぴったりだし。こういう声質の人が若者に売れてるっていいなぁ。となんだか感心しながら(えらそう)、あるいた。

 

ずーっとまっすぐ歩いて、いよいよ最後のブロック、角を曲がるとお店が見えてきた。わくわく。

無難にブルーブラック系かなぁ…。でも普段使う紙は黄色っぽいから茶色がいいなぁ。ってことはちょっと濃いめの茶色にしとかないと、クリーム色の紙に載せたらもっと明るくなっちゃうよなぁ…。でも緑っぽい茶色も捨てがたいなあ…。とか幸せな悩みで頭をいっぱいにしながら、お店の前に着いた。

 

シャッターが閉まっていた。

シャッターには、「定休日 火曜日」と書いてある。今日は金曜日。火曜日ではない。え、金曜日って火曜日になった?!2021年はそういう年?!

完全にパニクった目を横に滑らせると、手書きで「臨時休業」と書いてある紙がペッと貼ってあった。

 

今日は全部で6km歩きました。