映画初め
映画を観た。
ついに、『落下の王国』を観た。
WOWOWさまさまありがとう。
石岡瑛子氏の衣装デザイン。
都現美でやってた石岡瑛子展で衣装とスケッチ(なんて言うの?絵コンテじゃなくて、衣装のイメージ図みたいなイラスト)は見たんだけれど、どういう話のなかでこういう衣装になるのか知りたかった。
それがやっと見れたんですよー。
衣装がどういう意味を持つかが分かればそれで十分だなーと、失礼なくらい低いハードルで鑑賞してたんだけど、なかなか全編印象的な作品だった。
最初と最後、テーマソングのような形で ベートーベン交響曲7番の二楽章が用いられている。
葬送行進曲みたいなリズムだけど、めちゃくちゃ優美。好き。
世界をまたにかけて撮影しただけあって、画面も美が圧倒的。
構図が壮大で、一瞬なのに永遠見てられる。
ロケ地巡りをしている人のブログがあったけど、このファンの人も、そもそも撮影クルーも、一瞬のためにこんな遠くまで行ったの?!と驚く。EUの人が域内移動してるのとは訳が違うもんね…。気合の入りっぷりが凄い。
話の内容は、青年が少女にした作り話を見せる形で進んでいく。
スタントマンの若い青年・ロイが撮影中の事故により入院。同じ病院に入院していた少女(木から落ちて骨折)は 自分のベッドから抜け出し病院内をあちこち動き回っているとき、ロイのベッドにたどり着く。ロイは、少女にモルヒネの瓶を取ってこさせるため即興で物語を語り始める。
少女はだんだん話に夢中になりロイに心を開き、人生に絶望していたロイは少女から希望をもらう。
スタントマンに光を当てた話(Once Upon A Time In Hollywoodもそう)と言えば そうだし、
物語を紡ぐことの物語と言えばそうだし、
映画大好きなんだろうなあ と思った。
夢みたいな景色だもんな。
贅沢だなあ。
話の内容は、原題"THE FALL"のほうが統一感あっていいねえ〜って感じですけど、日本語題『落下の王国』も圧倒的な美っぷりが伝わって好きです。おとぎ話っぽさあるし。
旋回舞踏スーフィーダンス、目が奪われるシーンだった……。
美しいっていいこと。