背筋が伸びる物語
読書強化月間の2月(もう終わるけど)!
思い立ったが吉日ということで、文庫を買ってみた。こういうのは、とりあえず動くことが大事ですね、失敗も勉強なので(今回買った本は失敗ではないけど)。
本って、それまでの手間を考えたら単行本で千円台って安いよねとは思うものの、文庫待ちをしてしまう。よくない。
こちら読みました。
『上流階級 富久丸百貨店外商部』高殿円
わたしは例のごとく電子書籍で手軽に買ってみた。電子書籍は厚い薄いが体感的にわかりにくく(情報としてはちゃんと提示されてる)、無料サンプルがあることから、とりあえず読み始めて続き気になるからポチッとしてしまう、っていう受け身なのか能動的なのかよくわからない買い方をしてしまう。
amazonリンク貼ったけど、別にアフィではない。書誌情報付けたかったけどこういう形しかやり方わからなかった。
さて、久しぶりのミステリーではない小説。
タイトルからして、下々にはわからない景気のいい話が飛び交う世界が広がっているのかと思いきや、主人公は急に外商部に配属された叩き上げ(?)の人。百貨店の厳しい状況もバッチリ織り込み済み(コロナ禍前なのでインバウンド頼みもちょっとある)。華々しい世界と泥臭くもがきながら人生を送る人間のお話。
これ、仕事にぐえってなってる時に読むのは賭けだなあと思いました。自分も元気をもらってがんばろ!って思えるか、ああ仕事がんばれない…ってへたれちゃうか。それくらい主人公が強い。主人公の周りのキャラはクセが強いけど愛着も湧く感じで、百貨店のキラキラした世界観が好きな人、ワーカホリック話が好きな人、今の労働環境に疑問を抱いてる人、ほかいろいろ、ちょっとでも興味あったらちらっと読んでみてほしいなーと思う作品。
ハラハラして先が気になるから、2日間くらいで読み切ってしまった。
3まであるみたい(これから出るのかな?)だから、とりあえず続編読んでみようかなー!
ちなみに これ読んで以来、リビングから自分の部屋に入る時、リビングに向かって一礼するのがブームになった。我ながらしょうもないことやってんな。
百貨店に行ったりこういう本読んだりすると、なんとなく背筋が伸びる。所作を美しくしようとか、ちゃんと仕立てのいい仕事着を用意しようとか、革靴磨こうとか。まあ続かないんですけど。 そういえばベルトの穴開けてない、やらなきゃ。
そういう「これに触れて私も頑張ろう」系の物語は、長らく『プラダを着た悪魔』が私の中で王座に君臨していたんですが、数年前に『ドリーム』っていう映画を見て、「あ、わたしもがんばろ…」ってしみじみと思いました。ドリームの方はあんまり気楽に見れないんですけどね、重い。
NASAで働いてた女性たちのお話です(雑)。
原題は"Hidden Figures"なんですが、このタイトルがめちゃくちゃしっくりくる…最高…。翻訳って難しいよね…
これもある程度元気がある時に見ると大変沁みると思います、おすすめ。
新しい作品も見たいけど、見返したいものもたくさんあるんだよなー!優先順位がつけられない。