てにをは
本を読み終えた。
メアリ・ノリス『カンマの女王「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』
英語がたくさん出てくるから横書き。横書きは電子書籍に向いている気がして買って読んだけど、携帯という小さい画面で横書きだと1行の情報が少なくてちょっと読みづらいかも・・・と思わないでもなかった。携帯を横持ちするといい長さな気がした。ほんでページ設定をスクロールにするとウェブ記事みたいで読みやすかった。気がする。完全に個人の好みだけど。
校正をするときの苦労話とかなのかなあとおもって読んだら、メアリ・ノリスさん個人の思い出エピソードがたくさんあって、おもったより自叙伝・エッセイだった。
英語版では続編が刊行されているらしい。これの翻訳大変だろうなあ。
翻訳は丁寧で非常に読みやすかったです。訳者あとがきを最初に読んだ方が掴みやすい気もする。
英語は自分にとって外国語だから「勉強して学ぶ」っていうイメージでガチガチなんだけど、日本語がどんどん変わっていくように、当たり前に英語も変わっていくんだなあとおもった。
「カンマのクイーン」という言い回しを全く知らなくて、著者の異名なんだとおもっていたけど、訳者あとがきにどういう出自の単語かっていうのが書いてあって、へぇ〜〜となった。へぇ〜。
原題は"Between You & Me: Confessions of a Comma Queen"。
この"Me"とか、コロンの話も載ってて、何気な〜く読んでる文章も、一文字一文字大事なんだなあと感じましたまる
日本語だと「が」と「は」の違いとかなんかな? 「僕はうなぎ」構文とか?
途中、辞書の話が載っていて、ウェブスター辞書が出てきた。
だいぶ前に読みたいリストに入れていた『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』を思い出して、読み終えたからこれを読もうかなとおもったら3千円ほどしたので、値段で決めるのは良くないと思いつつ、尻込みしてしまった。
そういえば思い出した繋がりで。
このカンマの女王(カンマ?コンマ?)を読んでいて、「ペサハ」が出てきた。別に内容に深く関係する単語ではなかった(と思う)んだけど、この単語を見て、去年の今頃知った曲を思い出した。
ぺサハの時に歌うらしい数え歌"Echad Mi Yodea"。
累積歌になってるから、多分耳がよくてたくさん聞けば、13までのカウントダウンができるようになると思う。
なんでこれを知ったかというと、去年の今頃(もうちょっと後か?)は世界的にStay Home(Stay at Home)を呼びかけられて、YouTubeで演劇とかライブ映像が続々公開されてた。National Theatre Liveも期間限定無料公開やってたなあ。
その中で、バットシェバ舞踏団のこのコンテンポラリーダンスが公開されてるのを知って、見てみたらハマった、というきっかけ。
Apple MusicではThe Tractor's Revengeで検索してトップソングを片っ端から聴いて探し当てた(表記が読めない・書けない)。
このダンスの方がちょっとテンポ早いんかな?
コンテンポラリーダンスとか全くわからんけど、この焦燥感を煽るのなんなんでしょうね。何を表しているのかは全くよくわからんのですけど、なんだかドキドキする。
去年は引きこもってこういうパフォーマンス見てよく苦しくなかったなあ。
去年のStay Home時は映画をいっぱい見られた(プロジェクターまで買った)から、またみようかな〜とおもいたって『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』をつけた。吹き替えでつけたけど、なんだか姉妹たちのかしましいのがNot For Meだったので消してしまった。元気いっぱいっていうのがポイントの描写だと思うんですけどね、わかっていてもなお。
音の刺激に弱い状態っぽいから元気になるまで本を読もう。
次は何を読みましょうねえ。