人間性
機械と人間の境界はなんだろう。
なぜこんな哲学的な問いを立てたかというと、
いま、「私はロボットではありません」と宣言させられたからだ。
宣言といっても、これを押さないと前に進めないと言われたからしただけで、私がロボットでないという確信もなければ、ロボットでなければなんなのかという疑問への回答も持ち合わせていない。人質を取られた状態での言葉になんの意義もないのに。
ロボットではありませんと言わないと、はてなブログにコメントができないからクリックをした。
そしたら、3×3に並んだ正方形の画像が出てきて、「自動車を選べ」と言ってくる。注文が多い。
一つ選ぶと、選ばれた画像は消えて、また新しい画像が出てくる。こわい。消しても消しても出てくる。
そのうち自動車がなくなって、「次へ」とかなんとかそういうボタンを押す。
でも、ここに自動車の写真はない、ということを確信するのはむずかしい。
「信号機が写ってる写真があるけど、もしかして自動車が見切れてるかも」「これは自動車かな…?自転車かな…?トゥクトゥク…?」「この端っこだけの自動車は、ほんとに自動車なんだろうか…。写ってない部分が牛になってるかもしれない。半分牛で半分自動車だったら、自動車と呼べるのか?ケンタウロス〜エレキver〜とかでは?」
質問が難しいと、チェンジができる。
チェンジした。
今度は、「バスを選べ」と言ってくる。
さっきは自動車で、今度はバス。もしかしてさっきの「自動車」は、普通乗用車のみを指しており、大型自動車や貨物運送用車両は含まなかったのだろうか。てか、「バス」って、なに。マイクロバスと、ハイエースの違いはなんだ。
私、そんな判定できるほど賢くない…。
ていうかむしろそういう判定ができるモノのほうが、ロボットっぽい…。
ロボットではないと宣言する一連の手続きを、ロボットに代わってほしい。
ちなみに、2回やり直したけど、まだコメントを投稿できていない。
わたし、ロボットだったのかなあ。